前回の話↓
パワハラ日記１＊パワハラ上司の紹介～最初に腱鞘炎と診断されるまで
病院で診察を受けた後、会社に電話し白波さんに「一週間安静にして、治らなければまた病院に行くことになった」と報告したわたし。
白波さんは「わかりました。明日の朝様子みて欠勤する場合はまた連絡してください」と言って電話を切りました。
・・・え？一週間休むっていう報告なのに、明日また休みますって電話しないといけないの？と思いましたが、大人しく言われた通りにしました。
翌朝、欠勤するため会社に架電。
らな「今日も手が痛いのでお休みします」
白波「土日に休んでるときに悪化したのに本当にただの腱鞘炎なの？」
らな「炎症が強いとそうなるらしいです」
白波「炎症はどの程度？」
らな「わからないそうです」
白波「どうして腱鞘炎だって診断されたんだろう？」
らな「レントゲンに異常がなかったからみたいです」
白波「炎症はどの程度なの？ひどいの？」
らな「わかりません」
白波「炎症が強いかどうかもわからないなんておかしな医者だね」
らな「同じ炎症具合でも人によって痛みの程度や可動域はまるで違うそうです」
白波「注射した？」
らな「していません」
白波「たいしたことないんじゃないの？」
らな「すすめられたけど、注射が苦手だと思われて昨日はしなかったんです」
白波「まあ腱鞘炎の注射なんて痛みをごまかすだけのものだからね。何か処方された？」
らな「湿布を処方されました」
白波「薬は処方されてないの？」
らな「されてません」
白波「その先生信用できるの？」
らな「わかりません」
白波「そうですか。最後に一点！湿布は温湿布ですか冷湿布ですか」
らな「冷湿布です」
白波「え？冷湿布？まあいいや。明日も電話で様子教えてください」
・・・なっが！！！
「休みます」と言いたかっただけなのに１０分以上話しました。通話料はもちろんわたしの負担・・・
しかもまた明日も電話しろと？
まあ、これだけ根掘り葉掘り聞いてきたのだから、もうこんなにしつこく質問されたりしないだろう・・・
と思った自分が甘かった・・・
その翌日の電話では「ああしたほうがいい、こうしたほうがいい」と言ったアドバイスを延々としゃべりまくられ、そのまた翌日はカマボコ板を使った手首の固定方法を教えられ、さらに次の日には本当に安静にしているのか、箸は持てるのか、どうやって食事しているのかといったことを聞かれ、連日１０分以上電話しました・・・(ヽ”ω`)
そんなこんなで一週間経ち、まだまだ手は痛かったのですがとりあえず最初よりはマシになっていたので出勤してみました。
業務開始５分で手がパンパンに腫れてしまったのですが、仕事は結構忙しく、一週間休んだ負い目もあって言い出せず残業。
残業したので病院の診察時間には間に合わず、さらにまたあの病院に行くと今度は間違いなく注射をされてしまう・・・ということで痛みは我慢し、その週は毎日残業をしました。
翌週、処方された湿布がなくなったので、湿布もなしで勤務。
白波さんが湿布をしていないことに気づき、業務終了後に声を掛けてきました。
白波「手はもう治ったの？」
らな「痛いです」
白波「じゃあなんで湿布しないの？しないとだめじゃないか」
らな「使い果たしました」
白波「じゃあ仕方ないね。無理しちゃだめだよ。痛かったらすぐ帰ってね」
らな「はい」
その週もほぼ毎日残業がありましたが、月末で忙しかったせいもあり白波さんはそれ以上心配してくることもなく、声を掛けてくることもなく、残業続きだったので帰りたいと言い出すこともできず、わたしはただ我慢して仕事をしていました。
必死の思いで月末を乗り越えたころには、手はまた猛烈に痛くなっていました。
この前の病院に行くと間違いなく注射されてしまう上に、一週間安静にしたあと治っていないのに病院に行かなかった挙句その後２週間手を酷使してしまったことが後ろめたかったので、違う病院に行くことにしました。
その病院でもレントゲンを撮りましたが、異常なし。
先生「腱鞘炎です。何が原因って明らかにオーバーワークですよ。注射しますか？」
らな「注射のデメリットはありますか？」
先生「内出血します。それから、しばらく手がしびれます」
らな「しびれるのはどれくらいですか？」
先生「数時間です」
らな「注射は痛みをごまかすだけだと聞いたことがあるのですが、治るんですか？」
先生「注射で炎症が抑えられれば治ります。しかし、抑えられなければ痛みをごまかすだけの注射になります。抑えられなかった場合は半年後くらいにまた痛みが出るので、その時にまた注射をして痛みをごまかすことになります」
らな「うーーーん注射どうしよう・・・」
先生「僕も針を刺すのはあまり好きじゃないし、薬だけにしますか？」
らな「薬だけでも治りますか？」
先生「薬にも炎症を抑える力はあるので、注射と同じです。炎症を抑えられれば痛みはなくなります。」
らな「薬飲めば仕事をしていても抑えられる可能性は高いですか？」
先生「安静にするのが一番だし、しないほうがいい。辞めるのが最善だけれど、生活がかかっているから僕たち医者はそこまで言うことはできない」
月末を乗り切った会社は一期に仕事が減り、閑散期に入っていたので、わたしはとりあえず薬をもらい、また少しお休みをもらって安静にすることを選びました。
注射のデメリットを聞いた時に、腱がもろくなるとかは一切説明がなかったので、この前の病院とは違う種類の注射なのか、それとも知らないのか、説明漏れなのかわたしにはわかりませんでしたが、少なくとも説明は前の病院よりもわかりやすく、全て「わからな～い」ではなくて、なぜわからないのか理由も答えてくれたので、今後はこちらの病院に通うことにしました。
つづく。。。
