前回のおはなし↓
パワハラ日記18*初めての労働基準監督署
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ダイジェスト↓
パワハラ日記~始まりから最終出勤日まで~
パワハラ日記ダイジェスト(紙版)を見せる時に、データ入力の仕事をしていたが、雇止めされてしまい有休消化中ということはお伝えしました。
読みながら、白波さんの発言に対して労基の人が不審に思っていたポイントはこんな感じでした。
白波「自分はいつでもあなたを雇止めできる」
→有期雇用だろうが無期雇用だろうがいつでも雇止めしてはいけない
白波「自分の用意した書類に署名しないということは会社を訴えるということなので仕事させない」
→話がぶっとびすぎてて理解不能。用意したという書類もあまりにも屈辱的すぎる
白波「もし訴えられたら会社が傾く。少しは会社のことも考えるように」
→もし訴えたとしても会社が傾くような何億円とか何千万円とか取れるわけではない。
数百万で傾くというなら相当やばい。
白波「労災の支給が決定したら退職するんですよね!?」
→労災の支給が決定したら、本人が辞めたいと言わない限りは治って1か月経過するまで辞めさせてはいけない。
白波「傷病手当か労災かどちらかは必ずもらえるんだからそれで辞めたらいいじゃないか」
→労災の休業補償は休む場合に支給されるもので、退職する前提で申請するものではない。言ってることがおかしい。
白波「無期雇用の申請は受け取らない訳にはいかないから受け取るが、契約更新する可能性が低くなるけどいいのか」
→受け取った時点で無期雇用の契約は成立しているので、この時点で契約更新しないという概念はなくなる。
こんな感じで、労基的にもツッコミどころは多数あったようです。
労災も、普通は即提案しないといけないのを発症から10か月以上も経過して提案するのは遅すぎると言っていました。
何より一番は、わたしが無期雇用の申請をしていたのに雇止めされたことに驚いていました。
無期雇用の申請をして、白波さんはそれを受け取っているということは雇止めはできず、それでも無理やり辞めさせるというなら解雇になってしまうそうです。
解雇、ということはそれなりの理由が必要で、労災で療養費の支給は既に決定しているし右手のことは理由にしてはいけない。
白波さんの雇止めの理由では解雇することはできず、医師も定時まで働いていいと言っているのだから解雇なんて到底できないはずだ!と言っていました。
それを知らずに雇止めした白波さんは無知にも程があるし、会社側が無期転換していることをきちんと把握しているのか確認した方が良いということでした。
労基では白波さんの言い分は聞いていないからハッキリと悪者扱いはできないが、発言の内容や流れを読むとわたしの言動の方が筋が通っていてマトモだと感じるし、納得できると言われました。
労基「裁判をしても勝てる要素はいくつもあるし、解雇もひっくりかえせると思うが、そうするとまた白波さんのような無知な人がやってる会社で働かなくてはいけない・・・それが良いかと聞かれるとわからない・・・こんな無知な人がやってる会社、長く続くとは思えないし」
らな「わたしも有休消化で白波さんの顔を見なくて済むようになって、少し気持ちが楽です・・・仕事がなくなるのはとても困っていますが、心から戻りたいかと言うと微妙です・・・」
労基「そりゃここまで言われてたらそうですよね・・・むしろ頑張りすぎですよ、注射何本も打ってこんな侮辱されて1年半も続けるなんて。でもまずは会社が無期転換を把握しているかの確認ですね。こちらもここまで無知な人の相談は初めて受けました。いや、相談として上がってこなかっただけかもしれませんが」
らな「今まで白波さんのせいで辞めた人は何人もいますが、こんなに居続けたのはわたしだけで、他の人はすぐに辞めました」
労基「何人も!?人足りてるんですか?」
らな「辞めさせられたのはわたしで7人目です。その間新人さんを5人雇いましたが、そのうち4人は既に退職しました」
労基「新人が育ってないってことは本当にその会社危ないと思いますよ・・・」
・・・初めての労働基準監督署は、こんな風に終わりました。
「それはパワハラじゃないですよ」とか言ってなだめられることははく、ちゃんと話を聞いてもらえて、コロナの影響でしばらく白波さんとしか会話っぽいことが出来なかったわたしは、久しぶりに人間としゃべれた・・・と思いました。
そして、とりあえず本社に電話して無期転換を把握しているか確認することにしました。
・・・つづく。